【一級建築士が伝授】注文住宅で「家の質を下げない」コストカット術5選
注文住宅で「性能もデザインも妥協したくない!」でも予算が…。そんなお悩みありませんか?建設業界17年の一級建築士が、家の質を落とさずにコストカットする具体的な5つの方法を徹底解説。賢く予算を守り、後悔しない家づくりを実現しましょう。
家づくりを考え始めると、夢が膨らむと同時に「予算」という大きな壁にぶつかりますよね。「あれもしたい、これもしたい」を詰め込むと、見積もりを見てビックリ!なんてことも… 😥
はじめまして!建設業界で17年間、木造住宅の設計に携わってきた一級建築士のHIITです。もうすぐ父親になる私も、「家族のための家づくりで後悔したくない」という皆さんの気持ち、とてもよく分かります。
「予算のために、家の性能やデザインを我慢するしかないのかな…」
そんなことはありません!
家づくりは「我慢大会」ではありません。ポイントさえ押さえれば、家の「質」を落とさずに賢くコストカットすることは十分に可能です。
この記事では、私が設計の現場で実践してきた「性能を落とさないコストカット術」を5つ、厳選してご紹介します。
まずは確認!やってはいけないNGコストカット
本題に入る前に、これだけは絶対にやめてほしい「NGコストカット」を2つだけお伝えします。
- 家の「骨格」や「断熱材」をケチること 家の土台や柱、壁の中の断熱材は、一度建ててしまうと後からやり直すのが非常に困難です。ここを削ると、家の寿命が縮んだり、光熱費が余計にかかる「燃費の悪い家」になってしまい、将来的に大損をしてしまいます。
- 毎日使う「間取り」や「動線」を我慢すること 「ちょっと狭いけど…」「使いにくいけど安いから…」という妥協は、毎日の小さなストレスとして蓄積していきます。家の快適さは、何物にも代えがたい「質」の一つです。
この2つは「家の質」に直結する部分。ここを守った上で、賢くコストダウンしていきましょう!
【一級建築士が厳選】家の質を下げないコストカット術5選
では、具体的にどこを見直せば良いのでしょうか?私のおすすめは以下の5つです。
1. 【最重要】「間取り」のムダを徹底的になくす
家の価格は、基本的に「床面積(広さ)」で決まります。間取りにムダなスペースが多いと、それだけコストが上がってしまいます。
ここでプロの視点から最強のコストカット術をお伝えすると、それは「1階と2階の壁をそろえながら、家全体をコンパクトにする」ことです。
どういうことか説明しますね。
よく「2階の子ども部屋を小さくしよう」と考えがちですが、もし2階だけを小さくすると、1階部分の上に「2階が乗っていない屋根」ができてしまいます。 実は、この「1階だけの屋根」を作る工事は、意外とコストがかかるんです。
最も効率が良いのは、1階と2階がほぼ同じ形・面積の、シンプルな四角い家(「総2階(そうにかい)」と言います)をベースに、ムダを削っていくこと。 家全体がコンパクトになれば、基礎も壁も屋根もすべて減らせるので、コストカット効果が最大になります。
その上で、以下のムダがないかチェックしましょう。
- 2階の廊下を最小限に:階段を家の中心付近に配置し、各部屋へすぐアクセスできるようにすると、ムダな廊下を減らせます。
- バルコニーは本当に必要?:洗濯物を干す、くつろぐ、など明確な目的がないなら、思い切ってなくすのも大きなコストカットになります。
- 玄関や和室の「思い込み」を捨てる:
- 玄関は広すぎても、結局モノが置かれて狭くなりがちです。家族の人数に合ったジャストサイズを目指しましょう。
- 和室も「最低4.5畳」と決めつけず、3畳ほどの「畳コーナー」にするだけでも、使い勝手は良く、コストは抑えられます。
2. 「窓」を減らして断熱性能を上げる
意外に思われるかもしれませんが、コストカット効果が高く、家の性能アップにもつながるのが「窓の見直し」です。
窓は、家の中で最も熱が出入りしやすい場所。つまり、窓が多すぎると「夏は暑く、冬は寒い家」になりがちなんです。
私が担当したお家でも、窓の数を適切に減らすことで、家の気密性(すきま風の少なさ)を大幅に改善した経験があります。
もちろん、明るさや風通しは必要です。そこで、「本当にその窓は必要か?」を場所ごとにチェックしてみましょう。
- トイレの窓:マンションのトイレに窓がないように、換気扇があれば窓は必須ではありません。窓がなくなれば、配置の自由度も上がりますよ。
- お風呂の窓:湿気が多く、カビや結露の原因になりやすい場所です。最近の換気乾燥機は高性能なので、窓がなくても十分です。防犯面でも安心ですよね。
- 子ども部屋・寝室の窓:角部屋だからと2面に窓をつけがちですが、大きな窓が1つあれば十分な明るさは確保できます。特に寝室は夜しか使わない、と割り切るのも一つの手です。
窓を減らすことは、「断熱性能アップ」+「コストダウン」の一石二鳥なんです 💡
3. 「子ども部屋」の優先順位を見直す
もうすぐ父親になる私 も、子ども部屋のことはよく考えます。
子どもが自分の部屋を使う期間は、実は限られています。いずれ巣立っていくことを考えれば、子ども部屋は「4.5畳+収納」もあれば十分です。
また、照明器具やクローゼットの扉なども、最初から豪華にする必要はありません。
- 照明は、後から自分たちで安くておしゃれなものを取り付けられるように、天井に「引掛シーリング」だけ付けてもらう。
- クローゼットは、扉をつけずに「オープン収納」にする。
これだけでも、数万円単位のコストカットにつながりますよ 😊
4. 「2階の建材」のグレードを調整する
家の中で、どこにお金をかけて、どこで力を抜くか。この「メリハリ」が重要です。
家族やお客様が多くの時間を過ごす1階のLDKには、こだわりの床材や建具(ドア)を使いたいですよね。
一方で、家族しか使わない2階の寝室や子ども部屋は、少しグレードを落としても満足度が下がりにくい場所です。
- 床材(フローリング)
- 建具(ドア)
- トイレのグレード
天井の高さも、1階は開放的に2m60cm、2階は標準の2m40cmにするなど、高さを変えるだけでもコスト調整が可能です。
5. 「住宅設備」は工務店の得意メーカーを選ぶ
キッチンやお風呂、洗面台などの「住宅設備」。ついつい憧れのメーカーを選びたくなりますが、ちょっと待ってください!
工務店やハウスメーカーには、それぞれ「特に安く仕入れられる得意なメーカー」(標準仕様メーカー)があります。
もし、あなたのこだわりと工務店の得意メーカーが違った場合、A社の同じグレードのキッチンより、B社のキッチンの方が数十万円も高くなってしまう…なんてことがよくあります。
まずは、依頼先の工務店が得意なメーカーを教えてもらい、そのショールームに行ってみましょう。標準仕様でも十分満足できることが多いですし、もしオプションを追加したとしても、別のメーカーを選ぶよりトータルで安くなるケースがほとんどです 💰
まとめ:賢いコストカットで「本当に欲しい家」を手に入れよう
今回は、注文住宅で「家の質」を下げずにコストカットする方法を5つご紹介しました。
- 1. 「間取り」のムダを徹底的になくす(特に総2階を目指す)
- 2. 「窓」を減らして断熱性能を上げる
- 3. 「子ども部屋」の優先順位を見直す
- 4. 「2階の建材」のグレードを調整する
- 5. 「住宅設備」は工務店の得意メーカーを選ぶ
コストカットは、何かを諦める「引き算」ではありません。家族にとって本当に大切なものを見極め、そこにお金を集中させる「賢い足し算」です。
まずは、あなたの家族にとって「絶対に譲れないもの」は何か、ぜひ話し合ってみてくださいね。
後悔のない、最高のお家づくりを応援しています!😊
