【一級建築士が解説】家の換気システム、第一種・第三種って何?
家の「換気システム」で悩んでいませんか?高気密住宅ほど換気は重要です。一級建築士でプレパパの私が、「第一種」「第三種」の違いや「ダクト式」の注意点、掃除のしやすさまで、専門用語ナシで分かりやすく解説します!
家づくりで「高気密・高断熱」ってよく聞きますよね。🏠 「隙間がなくて、魔法瓶みたいに快適な家」…すごく魅力的です。
でも、ちょっと待ってください! もし魔法瓶に息を吹き込み続けたら、中はすぐに息苦しくなってしまいますよね?
高気密な家も同じです。隙間がないからこそ、「計画的に空気を入れ替える」換気システムが命綱になります。
実は私ももうすぐ第一子が産まれる予定で、家族が健康に暮らせる「キレイな空気」については、今すごく気になっているんです。
「換気なんてどれも同じじゃないの?」 「第一種?第三種?カタカナが多くて分からない!」
そんな家づくり初心者のあなたのために、今日は一級建築士の私が、換気システムの「キホン」と「選び方のコツ」を、世界一分かりやすく解説しますね!
そもそも、なぜ24時間換気が必要なの?
昔の家は、実はあちこちに「隙間」があって、意識しなくても自然に空気が入れ替わっていました。 でも、今の高気密住宅は違います。
もし換気を止めてしまうと、家の中の空気はどんどん汚れていきます。
- 二酸化炭素(CO2)がたまる:人が呼吸するだけで増えます。濃度が上がると、頭がボーッとしたり、眠りが浅くなったりします。
- 湿気がこもる:お風呂や料理、洗濯物の部屋干しで出た湿気が逃げ場を失い、カビや結露の原因になります。
- ニオイや化学物質がたまる:料理のニオイはもちろん、新しい家具や壁紙から出る化学物質(シックハウス症h候群の原因)もこもってしまいます。
私が設計の仕事で「C値(家の隙間の量)」を良くすることにこだわるのも、気密性を高めるほど、こうした汚れた空気をしっかり外に出す「計画的な換気」が絶対に必要だと知っているからです。
最初の分かれ道!「第一種換気」と「第三種換気」って?
難しく考えなくて大丈夫です。 「どうやって空気を取り入れて、どうやって出すか」の違いだけです。
1. 第三種換気(シンプル・節約タイプ)
一番シンプルで、多くの住宅で使われているタイプです。
- 仕組み:空気の入口は壁の穴(自然給気)、出口はファン(機械排気)です。お風呂やトイレの換気扇をイメージしてもらうと近いです。
- メリット:仕組みが単純なので、初期費用(機械代)や電気代が安いです。故障も少ないですね。
- デメリット:外の空気がそのまま入ってきます。つまり、冬は冷たい空気、夏はムシっとした熱い空気が直接入ってくるので、給気口の近くは少し寒く(暑く)感じることがあります。
2. 第一種換気(ハイテク・省エネタイプ)
最近の高性能住宅で増えているタイプです。
- 仕組み:空気の**入口も出口もファン(機械給気・機械排気)です。家全体の空気の流れを機械でコントロールします。
- メリット:最大の武器は「熱交換(ねつこうかん)」ができること。
- デメリット:機械が複雑になるので、初期費用も電気代も第三種より高くなります。
「熱交換」ってなに?第一種換気を選ぶなら必須です!
「熱交換」とは、汚れて外に出す室内の空気(冬なら暖かい空気)が持っている「熱」だけを、新しく取り込む外の空気(冬なら冷たい空気)に移してあげる賢い仕組みです。
- 冬なら:外の冷たい空気(例:0℃)を、室温に近い温度(例:18℃)に暖めてから家に入れてくれます。
- 夏なら:外の熱い空気を、室内の涼しい空気に冷やしてから家に入れてくれます。
これ、すごくないですか?😊 冷暖房のパワーをムダにせず、快適な室温を保ちながら換気できるので、省エネにも繋がります。
もし「第一種換気」を選ぶなら、この「熱交換」機能は必ずセットで考えてください。熱交換がない第一種換気は、わざわざ高い電気代を払って冷たい空気を取り込むことになりかねません…!
見落としがち!空気の通り道「ダクト式」と「ダクトレス」
「第一種か第三種か」が決まったら、次に「どうやって空気を運ぶか」を考えます。
1. ダクト式(天井裏に配管を通すタイプ)
大きな換気本体を1台設置し、そこから天井裏にダクト(空気の管)を張り巡らせて、各部屋に空気を配るタイプです。
- メリット:家全体に、計画通りムラなく空気を届けやすいです。
- デメリット:天井裏のダクト(配管)の中が汚れる可能性があります。10年、20年経った時、ダクトの中にホコリやカビが溜まってIRQいたら…と考えると、ちょっと怖いですよね。定期的な清掃が必要ですが、その費用も確認が必要です。
2. ダクトレス式(壁に直接つけるタイプ)
各部屋や必要な場所に、換気扇のような機械を直接壁に取り付けるタイプです。
- メリット:ダクトがないので、配管内部の汚れを心配する必要がありません。メンテナンスは、その機械のフィルター掃除だけです。
- デメリット:ダクト式に比べると、家全体の空気の流れを緻密に計画するのが難しく、換気にムラが出る可能性があります。
HIIT的アドバイス!一番大事なのは「掃除のしやすさ」かも
ここまで色々解説しましたが、私が実務経験から一番お伝えしたいのはコレです。
「どんなに高性能なシステムも、フィルターが詰まったら換気ゼロ!」
換気システムには必ず「フィルター」がついています。特に、外の空気を取り込む「給気フィルター」は、排気ガスや花粉、虫などで結構汚れます。
家が完成してから、 「うわっ、フィルター掃除、こんなに高い場所にあるの!?」 「外壁についてて、ハシゴがないと掃除できない…」 となったら、最悪ですよね。
(私も正直ズボラなので、面倒だと絶対やらなくなります…😅)
モデルハウスや見学会に行ったら、必ず営業さんにこう聞いてください。
「換気システムのフィルターはどこですか? 実際に掃除するところを見せてもらえませんか?」
これを笑顔で実演してくれる会社は、メンテナンス性までしっかり考えてくれている証拠です。
(おまけ)最近よく聞く「全館空調」ってどうなの?
「冷暖房」と「換気」を全部まとめて1台の機械でやっちゃおう!というのが「全館空調システム」です。
家じゅうどこでも快適で、すごく魅力的に聞こえますよね。 ただ、私は少し慎重に考えています。なぜなら、「全部が1台」ということは、その機械が壊れたら「冷暖房も換気も全部ストップ」してしまうからです。
長期的に見て、修理費用がすごく高額になるケースもあります。
リスクを分散するために、「冷暖房はエアコン」「換気は換気システム」と、役割を分けておく方が、私は安心かなと思っています。
まとめ
最後に、換気システム選びで後悔しないためのポイントをまとめますね。
- 高気密住宅と換気は「セット」。換気を止めると、健康に悪い家になってしまいます。
- 「第三種(安価・シンプル)」か「第一種(高価・快適・省エネ)」か、予算と快適性のバランスで選びましょう。
- 第一種を選ぶなら「熱交換」機能は必須です。
- 「ダクト式(確実だけど配管汚れが心配)」か「ダクトレス式(メンテ楽だけど換気ムラが心配)」か、メリット・デメリットを知っておきましょう。
- 重要!「フィルター掃除が自分で簡単にできるか」を必ず確認してください。
換気は家の「呼吸」です。 目立たない部分ですが、家族が毎日吸う空気を決める大切な設備。ぜひ今日のポイントを覚えておいて、営業さんに質問してみてくださいね!😊
